結婚式の席次表、印象に残るメッセージの文例とは
席次表に書くメッセージは、その表の大きさやデザインによって書ける文字数が違います。2つ折りの大きめカードなら内側にびっしりメッセージが書けますし、名刺のような小さなカードならメッセージを書くスペースも少ないでしょう。しかし問題はメッセージを書くスペースではなく、人によって書くメッセージの量にばらつきが出てしまうことです。
例えば友人なら「高校時代、部活一緒に頑張ったね!あの思い出があったから~」といったようにいくらでもスラスラ書くこともできるでしょう。しかし十数年ぶりに会う親戚に対しては言葉が見つからず、「今日はゆっくりと楽しんでいってください」の一言で終わってしまうかもしれません。もちろんこれだけでも悪くはないのですが、席次表は呼ばれたゲスト全員がもらうものです。
もしゲストが、隣の人へのメッセージはびっしり書かれているのに、自分へのメッセージはたったの1行と知ってしまったらどう思うででしょうか。席次表のメッセージは友人や親族に関係なく、誰に対しても同じような文字数を心がけましょう。
短いメッセージだからこそ言える、両親への感謝
結婚式では新郎新婦から両親へ、今まで育ててくれた感謝の気持ちを手紙で読み上げることも多いです。そう考えると席次表に両親へのメッセージは要らないかもしれません。それでも、自分の席次表に子供からメッセージが添えられていて嬉しくない親はいないでしょう。
そのため、自分を育ててくれた両親にもきちんと座席表メッセージは添えたいものです。両親へのメッセージは、今まであまり口に出しては言えなかった感謝の気持ちをストレートに述べても良いでしょう。
「お父さん、お母さん、今までお世話になりました。これからは夫婦2人で頑張っていきます。まだまだ至らない点は多いと思いますが、その時々にアドバイスをください」などが一例です。
やや堅苦しさはあるものの、口に出すにはちょっと恥ずかしい感謝の気持ちもメッセージなら素直に伝えることもできるでしょう。書くスペースが限られている席次表だからこそ、感謝の気持ちを短くストレートに表すことができます。
一緒に育った大切な兄弟、姉妹へのメッセージ
兄弟や姉妹は、その年齢や性別によっても関係性は違います。ただ多くの場合は子供のころから一緒に遊んで育ち、大人になってからも一緒に出かけるといったこともあるかもしれません。幼いころからそばにいて、一緒に成長してきた大切な人だからこそ、メッセージできちんと感謝の気持ちを伝えましょう。
メッセージの一例としては「今日は結婚式に出席してくれてありがとう。小さい頃はよく遊んだね、いつも優しいお兄ちゃんは私の自慢です。これからもよろしくね」といった内容はどうでしょうか。
また男兄弟の場合は「今日はありがとう。あんまりお酒飲むなよ。といいつつ、お互い家庭を持ったこれからも、たまには会って飲もう。仕事もほどほどにして頑張ってな」といった、照れもありつつ相手へのエールを送る文面でも良いでしょう。
普段は兄弟や姉妹に手紙を書くことは少ないと思います。結婚式を機に、これまでの感謝の気持ちを上手に伝えられると良いですね。
何を書けば良いか難しい?親戚へのメッセージ
席次表メッセージで一番何を書けばよいか分からないのが「親戚」かもしれません。祖父母といった自分にとって身近な親戚であれば手紙も書きやすいのですが、親戚の中には子供の時以来十数年ぶりに会う人もいるでしょう。普段会話をしたことのない親戚の方へのメッセージはどうすれば良いでしょうか。
まず普段から関りが多い祖父母に対しては「今日は私達の結婚式に来てくれてありがとう。子供のころからかわいがってくれたおじいちゃん、おばあちゃん、いつも感謝しています。これからも長生きしてください。ひ孫が生まれるのを楽しみにしていてね」といったメッセージが良いでしょう。
そして普段あまり関りのない親戚に対しては結婚式に来てくれたことへの感謝を述べるのが良さそうです。
「本日はお忙しい中、私どもの結婚式にご出席下さいましてありがとうございました。まだまだ未熟な私たちですが、叔父さん夫婦のように力を合わせ、温かい家庭を築いていきたいと思っています」など。個人的な関りは少ないものの、式に参加してくれた感謝を述べ、今後の夫婦の目標などを添えても良いでしょう。
気持ちを込めるためにも、メッセージは個別に
招待客全員にメッセージを添えることは、人数が多いほど予想より大変かもしれません。しかしゲスト1人1人にメッセージを書くことは、これまで自分に関わってきた多くの人へ感謝を述べることです。メッセージを書くことはゲストのためだけでなく、多くの人との助けがあったからこそ成長ができたという、自分自身の振り返りのためでもあります。
自分宛とわかるメッセージは温かみがあり、読んだ人の気持ちをほっこりさせてくれるでしょう。招待客1人1人の顔を思い浮かべ、気持ちを込めたメッセージを書きましょう。