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基本は4段落構成!結婚式席次表の挨拶文を書く際のポイント

結婚式に訪れたゲストが最初に渡されるのが席次表です。式場の見取り図にゲストの座席を記載したものですが、裏面を利用して挨拶文を掲載するケースが多くなってきています。ゲストへの日ごろの感謝が込められた文章は貰った側にとってもうれしいものです。

できれば定型文ではないオリジナルの挨拶文を載せたいところですが、どのように書いたらよいのかわからないという人も少なくないのではないでしょうか。

そこで、今回は挨拶文を書く際のポイントについて説明をしていきます。

式への出席と今のふたりがあること!ゲストに対するふたつの感謝

挨拶文の基本構成は4段落です。書き方に迷った場合は文章を4段落に分け、基本に沿ってひとつずつ内容を考えていけばよいでしょう。

そして、1段落目に記すべきはお越しいただいたゲストに関する感謝の言葉です。「本日はご多忙のところお集まりいただき誠にありがとうございます」などといった文章がそれにあたります。ただし、「忙」という文字は「心を亡くす」に通じるため、結婚式では忌み言葉になっています。ここは「おいそがしいところ」とひらがなで書くか「ご多用のところ」と書き換えるのが無難でしょう。

続いて、今のふたりがあるのは皆様のおかげだという意を述べるのが自然な流れです。ちなみに、「二人」と偶数を漢字で書くのは割り切れる数字というところからこれも結婚式ではタブーとされています。必ず、「ふたり」とひらがなで書くようにしましょう。

また、「お越しいただいたことに対する感謝」、「今のふたりがあることに対する感謝」と感謝の言葉が続くと似たような言い回しが続いてしまうことがあります。例えば、「ありがとうございます」を2回続けて使ってしまうと文章が単調になってしまいます。

冒頭の言葉が「本日はご多用のところお集まりいただき誠にありがとうございます」なら、次の言葉は「このように盛大な披露宴ができましたのもひとえに皆様のおかげと心より感謝申し上げます」などといった具合に表現の仕方を変えて、文章にメリハリがつくように工夫をしてください。

お礼の後に続ける変わらないお付き合いのお願い

感謝の気持ちを伝えた次は変わらないお付き合いをお願いするのが自然な流れです。
例えば、「今後ともお付き合いのほど何卒よろしくお願いいたします」などといった感じです。

また、「まだまだ至らぬふたりですが今後とも末永くご指導くださいますよう」といった言い回しもありますが、「まだまだ」というのは重ね言葉です。同じ言葉が繰り返されるのは再婚などを連想させるため、不吉なものとされています。現代では気にする人も少なくなっていますが、年配の方の中には縁起担ぎにこだわる人もいるため、できれば使わない方が無難です。「まだまだ未熟」は「まだ未熟」に言い換えるなどの工夫をしてみましょう。

同じように、「ますます」は「さらに」、「返すがえす」は「思い起こせば」などに言い換え可能です。

さらに、「ご指導」の部分は「ご指導ご鞭撻のほど」といった表現を使う人もいますが、これは主にビジネスシーンでの言い回しです。結婚式で使うといささか硬すぎる印象になってしまいます。親しみのこもった文章にするためにも過度に丁寧な言葉は避けた方がよいでしょう。

ふたりの協力で成し遂げる新生活の目標

ゲストへのメッセージを伝えた後は新生活の抱負を述べます。これは夫婦としての所信表明となるため、ふたりで協力し合って歩んでいく旨が盛り込まれていることが必須です。

例えば、「ふたりで力を合わせて明るい家庭を築いていきたいと思います」などといった文章がオーソドックスな形となります。基本的に抱負の内容はどのようなものでもよいのですが、「笑顔が絶えない家庭を築く」とした場合、「絶」という忌み言葉が含まれてしまいます。

そこは「笑顔あふれる」や「笑顔いっぱいの」といった表現に書き換えるようにしましょう。

式に込められた感謝の気持ちを表明

挨拶文の最後ではこれまでのお礼を兼ねて宴の席を設けた意を伝えます。「感謝の気持ちを込めてささやかではございますが小宴をもうけさせていただきました」などといった感じです。あとは「どうぞ楽しいひと時をお過ごしください」といった言葉でしめるのが順当なところでしょう。

ちなみに、結婚式の文章で句読点を使うのは別れや終止符を打つことにつながり、不吉とされています。かといって、なんの区切りもない文章というのは非常に読みにくいものです。したがって、「。」の代わりに改行し、「、」の代わりにスペースを空けるなどして読みやすくなる工夫をしてください。

基本的なマナーを押さえた上で自分たちにふさわしい挨拶文を考えよう

ここで例に挙げた段落構成はあくまでも基本的な形であり、必ずその通りに書かないといけないといったものではありません。

例えば、冒頭の感謝の言葉以外は段落の順番が前後していたり、一部が省略されていたりしてもそれほど問題はないでしょう。大事なのはゲストへの感謝の気持ちが相手に伝わるかどうかです。

また、あまり堅苦しい文章になってしまうとよそよそしい印象を受けてしまいます。基本マナーと丁寧な物言いという2点を守りつつ、いかに自分たちの言葉で表現するかが大切です。テンプレートを参考にしつつ、結婚式の雰囲気に合った自分たちにふさわしい挨拶文を考えていきましょう。